会報誌（DDKだより）

2001年06月発行　第85号　DDKだより

巻頭言：理事長就任にあたって

理事長　　河原　八洋　　　　　　
　　　　　（株）ローヤルエンジニアリング　代表取締役
　　　　　東京中小企業家同友会理事

　 
 


　先般の総代会後に開かれました理事会で、宮崎前理事長の後任に推挙されました河原です。
　宮崎前理事長時代に、前進、増強,充実されました組合運営を後退させることなく、理事の皆様と会員の皆々様のご協力を頂きながら進めて参りたいと考えております。
　グローバルスタンダードに市場経済、規制緩和に金融再編成そして今は出血を伴う構造改革と、この10年その時々にキーワードは変ってきましたが、誰が血を流し、誰が幸せに成れるのかが一向に見えてきません。私たち中小企業には債権放棄も、資本の注入もありません。どんなときでも時代に翻弄されずに私たちの会社は、自分で守っていかなければならないと感じているところです。
　東京都の統計によれば、協同組合は、年々休眠するか、解散する数が増えているそうです。
　その原因を考えますと、創立の理念を失ったか、日々刻々と変る時代の要請にこたえることが出来なくってしまったのではないかと思われます。
　そのような中にあって当組合の加入者数は逆に増えています。
　これは、中小零細事業者が１社では出来ないことを、多くの企業が力を合わせることよって、達成していくという相互扶助の精神がしっかり根づいていることと、時代の要請を先取りした事業を次々に展開してきたことにあると思います。
　長い事業歴があるにもかかわらず、組合運営にも、人事においても硬直化した考えを少しももたず対応している優れたスタッフの皆さんと、歴代の理事長や、理事の皆さんの業歴を汚さぬよう努力していきたいと考えています。どうぞよろしくお願い致します。