会報誌(DDKだより)

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2005年05月発行 第132号 DDKだより

金融・経営相談:「新銀行東京」は、小企業も支援してくれますか

Q.4月1日に、「新銀行東京」が開業しました。「中小企業向け無担保融資を基本とする銀行」とか「債務超過でも、赤字企業でも融資します」と宣伝していますが、既往の銀行では依然として 貸し渋りがあります。果たして小企業まで面倒みてくれるのでしょうか。新銀行の融資に関する情報を教えてください。


今月の相談員 
中小企業診断士
中小企業組合士 伊藤 勝 



A.回収確実な企業に低利で貸す大手銀行の無担保ローンが注目を浴びていますが、債務超過・赤字企業には狭き門となっています。  「新銀行東京」(以下、新銀行)の設立の趣旨を読みますと、既存金融機関の貸し渋り等により都内の技術力のある中小企業や債務超過・赤字の中小企業が、必要な資金調達をできずに困っている。これ等の企業を支援するために設立したとあります。  そして、融資条件は「原則無担保・第三者保証不要」を目玉にしています。この宣伝通り小企業(自営を含む)まで利用ができれば都内の企業にとって朗報です。  まだ、スタートしたばかりですので用した企業の詳しい情報はなく、未知数ですがどんどん申し込みをされてはどうでしょうか。  借入申込書は新銀行のホームページ(www.sgt.jp)からも取れます。店舗は、現在大手町の本店のみですが、本年7月までに新宿等5店舗が開設予定です。  新銀行が現在開始(又は、近々に開始予定)している融資メニューの概要は、以下の通りです。(新銀行の二つの新融資)


この他に、現在取扱っているものとして③新銀行と提携している金融機関(現在のところ、朝日信金及び亀有信金のみ)への融資保証業務のほか、④一般融資があります。  尚、高金利になったり、財務書類だけのスコア(人、物等非財務要素の軽視)判定による融資拒絶に対しては、その理由の開示を求め粘り強く交渉しましょう。


写真1