会報誌(DDKだより)
DDK Newsletter
1999年03月発行 第58号 DDKだより
金融相談:保証協会がダメなときの借入れ先は?
Q. 東海銀行が借入金を昨年暮れに保証協会へ移してしまったため、保証協会の特別保証制度を利用することができません。保証協会の担当者が親身になって奔走してくれましたが結局ダメでした。平成8年6月に割引枠を3,000万円から 2,000万円に圧縮され、平成9年1月には商手銘柄の制限( 2社のみ)を受け、既往借入分を返済する一方だったので、資金繰りが逼迫したら、東海銀行は4,500万円をさっさと保証協会に移してしまいました。
2人の息子を含め社員5人と歯を喰いしばってがんばっています。今回新規受注を獲得したのですが、増加運転資金を調達する方法はないでしょうか(建設関連企業)。
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今月の相談員
参与 田口 良一
国民金融公庫出身
祝経営研究所次長
A. あなたの場合、典型的な貸し渋りです。だから協会職員も可哀想だと思って奔走してくれたのでしょう。
さて、国民金融公庫からすでに普通貸付を1,300万円借入れずみですから、残された途は同じ国民公庫のマルケイ貸付だけです。
国民公庫は、担保や保証協会の枠を利用して民間金融機関を使いきったあとでも、最後の命綱として利用できる機関です。
マルケイ貸付は、普通貸付とは別枠で、無担保・無保証人制で、かつ保証協会とは無関係に1,000万円まで利用できます(ですから保証協会が代弁したことを理由に融資を断ったら抗議しましょう)。
政府は、このマルケイ貸付制度を、特別保証の創設とともに、昨年10月の「中小企業等貸し渋り対策大綱」の中に位置づけて、拡充・強化したのです。
次の点を明確にして推薦団体(商工会議所支部または商工会)に申し込んでください。決してノンバンクへは行かないことです。
◎個人資産と連結すれば債務超過ではないこと。
◎過去の赤字原因を分析的に説明するとともに、将来の打開策( 5年以内に黒字化)を数値化して示すこと。
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