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会報誌(DDKだより)

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2020年03月発行 第310号 DDKだより


巻頭:加油・中国!!

河原 八洋

 上記の「中国頑張れ」は訪日中国人の中で一番人気のある都市「大阪」の商店街が掲げた垂れ幕です。これは「新型コロナウイルス」に悩む中国人に向けた声援です。この垂れ幕は春節で訪れた中国人の心をしっかり捉え、瞬く間にSNSで広がりました。
 国と国とが政治的関係を良好にするには大変な時間を要しますが、民間レベルではすぐに伝わって大きな世論に成ります。何回か続けば固まっていた国民感情も変わります。
 以前にこの欄で紹介した1890年9月台風で遭難したトルコ海軍の『エルトゥールル号』の乗組員を串本町の方々が懸命に救助したことが、(69人生存、587人死亡)トルコでは映画にも成り、語り継がれて来ました。それから95年後のイランイラク戦争でテヘラン空港に取り残された日本人216名を救出する為にトルコは自国の飛行機を飛ばしてくれました。
 私はその頃イラン石油の仕事に関わっていたのでよく覚えています。中東は石油が発掘される前から、領土を取った取られたで、争いの多いところでした。私はテヘランでの救出があるまでは、串本沖の事故は知りませんでしたが。そのことを知って、人間は国が違っても、同じ国民が恩を受ければありがたく思い、その恩に報いたいと考えるものだと思いました。
 日本は先の大戦で中国大陸へ領土拡大の思惑をもって進出しました。結果は目的を達せずに大きなしっぺ返しを受けました。中東諸国と同じ様にその傷には深いものがあります。殴った方は忘れますが、殴られた方は忘れられません。また権力者はそれらを利用して、自分の地位維持の為、歴史教科書を有利に書き替えます。しかし庶民から湧き出た行為や思いやりは、心に長く残ります。この大阪の商店主が考えた行為は国家を超えて語り伝えられると思います。また同じ「コロナウイルス」の感染で見ると、中国からチャーター便で帰国した人たちが期間滞在をした勝浦市民の対応にも心が温まります。
 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の接岸滞在している横浜では、崎陽軒が元気を出して貰おうと思い4000人分の「シュウマイ」を届けました。しかしながら賞味期限を過ぎても乗客の元には配られませんでした。なぜか不明です。乗船客への対応が後手、後手で感染者を増やし続けている日本政府の対応の悪さが世界から非難を浴びています。
 「何をか言わんや」の気持ちです。
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