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会報誌(DDKだより)

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2021年04月発行 第323号 DDKだより


巻頭:世界基準化転換 待ったなし!


青木 正

 2020年春、世界は未知のウィルスに席巻され、未曾有の危機に直面した。特に日本は、原発問題を含めて東日本大震災からの復興半ばで、東京オリンピック・パラリンピック開催という世紀のイベントを再生のための起爆剤と位置付けていたので、そのダメージはとてつもなく大きかった。
 この失われた30年の後半約10年、日本は世界のステージのセンターからサイドに追いやられつつある。ではその遠因は何だったのだろうか。それはまさに世界基準に合わない制度設計に軋みが生じて、近隣国にも遅れをとってしまっていることである。
 昨年春に学校が一斉に休校になると、真っ先に議論に上がったのが春入学から世界基準の秋入学制度への転換であった。これを単なる入学時期の転換と捉えては、その本質を大きく見誤る。つまり、留学・卒業・就職時期を世界基準に転換してロス期間を無くすことで、世界基準でモノを見られる、日本を外から客観的に見られる人材を多く早く育てるための重要な第一歩であった。しかし教育現場が混乱し、準備に充分な時間がないとの理由でいつしか立ち消えに。有識者は「日本人は慎重に完璧にコトを運ぼうとする、今やそれが世界のスピードについていけてない要因」であると分析している。
 そして残念なことに、日本でしか通用しない和製英語が巷にあふれている。たとえば、持ち帰りは英連邦・アジアではtake away、米国はto goで、テイクアウトとは言わない。
 世界標準はinternational standardでグローバル スタンダードは通じない。Go to travelは「トラベルという場所に行け」であり、政府は間違いを指摘されてGo toトラベルに表記を変更するお粗末さだ。
 昨今、携帯電話料金の値下げが話題になっているが、日本はSIMフリーの重要性もスルー、そして数年前から近隣国に比べて携帯電話のスマホ普及率で大きく遅れをとってきた。スマホが単なる電話ではなく、掌にあるコンピュータだという真の本質を見抜けず、国民大多数が数年前からスマホを使いこなしている国と比べて、コロナ対応で高度情報化時代に対する日本の立ち遅れを露呈してしまった。近隣国では、今やスマホだけで生活はもちろんのことビジネスまでもが完結できるようになりつつあるのに。 
 まさに「日本国の興廃この一点にあり。」 コロナ後に世界主要国としてイニシアチブを取れる国であり続けられるかは、古い制度設計を迅速に世界基準へ転換できるかどうかにかかっている。
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