会報誌(DDKだより)
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2022年01月発行 第332号 DDKだより
巻頭:頭をたたけ! 尻たたけ!
椎名 敬一
新年あけましておめでとうございます。新たな発展を望める年になりますように、心からお祈り申し上げます。
さて、皆様は「ボディパーカッション(Body percussion)」をご存知でしょうか。自分の身体を打楽器(パーカッション)に見立てて音を出すことです。手や膝や肩をたたいたり、頭をたたいたり、跳んでタップしたり。身体全体を楽器として使います。それぞれの人が出すリズムや音が合わさって、新たなメロディーが作られていきます。楽譜がよめなくても、幼くても、障がいがあっても参加できます。
昨年は感染予防のため、小中学校や高校で合唱の発表会が中止になりました。 その代わりにボディパーカッションで発表会を行った学校が多くあります。「気軽にできるため生徒も楽しんでいる」そうです(埼玉新聞2021年11月14日)。
私は男声合唱団に所属しています。全員が協力してひとつの楽曲を作り上げていく楽しさと喜びを知っています。社会情勢のためとはいえ、発表会が中止になってしまう悔しさは痛いほどわかります。この問題を解決したのが「ボディパーカッション」というわけです。
良いところは3点あります。1点目は、自分の身体を使うところです。特別に道具を用意する必要がありません。2点目は、声を出さなくても達成感が味わえるところです。発表が終わった直後、やったとばかりに跳びはねて喜びをあらわす生徒もいたそうです。3点目は、観客も一緒にリズムに乗れるところです。たとえば手拍子をして、会場全体がひとつになって盛り上がれます。「一緒になってやる」のが大きなポイントです。余談ですが、弊社では毎朝全社員でラジオ体操をし、全員で清掃をしています。全員で行うことで、社内の一体感も高まってきていると実感しています。
まだ厳しい社会情勢が続くかもしれません。このボディパーカッションのように、自分が持っているものを今一度見直し、力を合わせることで新しい対応策を見つけ出していきたいものです。
頭をたたけ。 知恵を出せ!
自分の尻をたたけ。 突っ走れ!
リズムを合わせろ。 ジャンプだ!
先代からの「にっちもさっちもいかなくなった時は、脇目も振らず自分の真下を深く深く掘っていくんだ」という言葉を改めて思い起こします。 新たな気持ちで基本に立ち戻り、社員とともに着実に歩んでいく1年にしていこうと思います。
本年もよろしくお願いいたします。