会報誌(DDKだより)
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2023年09月発行 第352号 DDKだより
巻頭:夏山を堪能
沼田 道孝
今年も夏山を堪能した。初めの狙いは南アルプス。しかし、コロナ解禁の人出と山小屋のコロナ対応による宿泊人数の制限、さらにインターネット予約で出遅れた。そのため山小屋の予約が取れなかった。代わりに、会社の同僚と2006年以来の早池峰山と岩手山にトライ。さらに、娘夫婦、3人の孫と一緒に尾瀬の三条の滝を見て、翌日帝釈山と田代山湿原を歩く。8月1日から8日まで4峰を概ね6~7時間かけて歩くことができた。
とにかく山はいい。尾瀬を除き、各山は概ね2000m級の高さ。風がありウィンドブレーカーを着ないと寒いぐらい。熱中症アラートがなり続ける都会とは別天地。さらに緑、夏山のお花畑、早池峰山も岩手山も帝釈山も岩場があり、変化があって刺激的。緊張と達成感を十分に味わえる。田代山湿原は、キンコウカの黄色の大群落、湿原の緑、青い空と雲、広々とした空間。この湿原まで歩いた最高のプレゼント。尾瀬の三条の滝は水量も凄まじく迫力があり、見事なものだった。
この暑さと、仕事が重なり、6月、7月と山歩きができず、準備不足で一発勝負。最初の早池峰山はよかったが、岩手山は8合目の避難小屋までで時間切れ、下山になってしまった。
後半の尾瀬、帝釈山は順調に歩くことができた。孫三人は、娘が鍛え上げていて、小学校低学年と保育園児であるにもかかわらず、私よりも早く歩く。保育園児が、見事に岩場の足場を選びながら歩くのにはびっくりした。また、娘が3人の気分を察知し、順番を入替たり、水飲み休憩、おやつ休憩を見事にとるのはさすがと感心。1年ほど前に箱根の金時山を一緒に登ったが、ここまでの脚力をつけているとはと改めて感心した。一方で、自分自身はこの1年間で、山を歩くスピードは、確実に遅くなっている。山はマイペースと自分の歩きを励行。まだ、標準の歩き時間は十分にクリアーしているが、従来のように早い時間では歩けなくなっている。孫たちと同じペースでは歩けないと現実を受け入れざるをえない。
山はいつまでも歩きたい。心と体を作り、できうる限り、楽しんでいきたいと思う。