会報誌(DDKだより)
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2025年10月発行 第377号 DDKだより
巻頭:再び北岳に登る
沼田 道孝
8月のお盆の時期に富士山に次ぐ高峰、南アルプス北岳(3193m)に登ってきました。娘・息子の家族、小学生4人を含む8人で挑戦。それぞれの家族で、早朝から子供と走ったり、事前登山で体力をつけたりして臨みました。私も、7月に那須の三本槍岳、8月に入ってから、日光白根山と登って、ぎりぎりまで体をいじめる。その甲斐あって、登りでは子供や孫とは大きく離されても、確実に山小屋まで歩き、翌日早朝に頂上に達することができました。頂上はガスがでて、ほとんど眺望がありませんでしたが、風が強く、30分もするとガスが晴れ、雲海が全面に現れる。しばし感動していると、その雲も払われ、南アルプスの盟主という北岳の頂上、周りの山々を見事に描き出します。21年前に一人で登った時は、頂上に到達して30分もしないうちに雨が降り出し、駆けるように山小屋へ降りたことを覚えています。
北岳は急峻な登りが延々と続き体力を奪われます。下りになると、太腿もふくらはぎも悲鳴を上げる。中間点の白根御池山荘で太腿が痛みを覚えたので、子供たちにザックの中のいくつかの荷物をもってもらう。そこから登山口の広河原まで2時間超です。下るにしたがって、太腿、ふくらはぎがうまく動かなくなり、少しでもバランスを崩すと転びそうになり、座るとうまく立てなくなる。急斜面の木の根や岩を超えるためにどこに足を置くか、凄まじく緊張しながら一歩一歩降りる羽目になる。結果、倍の4時間も降りるのにかかってしまいました。あと数百mというところで、見かねて支援する3人組に最後は助けられる。最後の吊り橋では、孫と娘の夫が迎えに来てくれました。
原因は、体をいじめても体力がついたわけではなく、疲労がたまり、回復していない状況で登り、北岳をこなせなかったことにあります。何百回と登山していて、下りで足が効かなくなる初めての経験でした。
山は怖いですけどやはりいいですね。自分の年齢と体力を十分に把握し、来年も教訓にしてアルプスのどこかの山に挑戦をしたいと思います。