金融 | ||
相談 |
マルケイ貸付を大いに利用しよう |
Q. | 商工会議所の「経営改善貸付」を申し込んだけど、 入会して6カ月経たないと資格がない、といわれてしまいました。 |
今月の相談員 | |
参与 田口 良一
国民金融公庫出身 | |
祝経営研究所次長 |
A. |
(1)「経営改善貸付(マルケイ貸付)」は限度額650万円で、
自治体の「小規模企業特別貸付(小特貸付)」とともに、無担保、無保証人、低利
というすぐれた制度です。マルケイの場合、保証協会の保証も要りませんから、
協会の無担保保証枠である3,500万円に喰い込むこともありません。 (2)マルケイは、地元の商工会議所(又は商工会)に申し込んで、 推薦をもらわなければなりません。推薦をもらえる資格は次の3条件です。 @原則として6カ月以上、会議所等の指導を受けていること (入会の必要はない)。 A最近1年以上、同一会議所等の地区内で事業を営んでいること (移転のときは以前の地区で1年以上事業を続けていること)。 B所得税、法人税、事業税又は都道府県民税や市町村民税(均等割を含む)を すべて完納していること。 (3)「6カ月以上の経営指導」という条件は、 あくまでも「原則として」であり、「濃密な指導」で短縮も可能ですから、 資金の必要性を訴えて再審査を求めてください。 バブル崩壊で、銀行や協会は担保価値の見直しを行ない、 与信枠を圧縮しています。こうしたときこそ、マルケイを活用して 自己資本性の資金(無担保、無保証人、保証協会不要、低利)を獲得し、 与信枠を拡張しましょう。 こんな立派な制度なのに、毎年資金は大幅に使い残されています。 将来はDDKなど協同組合の「経営指導」で直接借りられるように 改善したいものです。 |