顧問 岩井 義照 祝経営研究所所長 |
人は必ず病気になり、対応を誤れば死に至ります。
企業も同じことで病気にもなれば倒産することもあります。
人間にはたくさんの医者もいれば診療所も病院もある、
ともかく、緊急に命を救う119番のシステムもある。
しかし企業のためには医者すらいない。
なぜ日本ではこうした医者すらいないのか、考えれば不思議な話です。
苦しんでいる企業を救う医者を目指そうと考え、
今日まで何百という企業のご相談やご指導を行ってきました。 そして自分でも驚いたことに、ほとんどの倒産を防いできました。 なぜ倒産が防げるのか、実践していながら自分でも不思議でした。 偶然なのか僥倖なのか。 いずれにしても、この倒産を防いできた実例と ノウハウを少しでも多くの方に知らせたいと考え 、このほどやっと本にまとめることができました。 『どんとこい銀行』(別項)です。 本を書き上げた後初めて気がついたのです。 “倒産を望んでいる人は誰もいない”ということ(真理)にです。 まず経営者はもちろん望んでいません。従業員や、下請先、納品先も同様です。 得意先も望んでいません。 更に一番冷酷だと考えられている金融機関も本当は望んでいないのです。 倒産してしまえば実際には不動産を売却又は競売して回収するしかありません。 競売の平均回収率は二割以下です。なんとか立ち直って欲しい、これが本音です。 考えてみれば誰も倒産を望んでないのですから、 ベテランの助言者(医者)がいて経営者に適切な助言をし、安心させ、 再建の道すじを示すなら、ほとんどの企業は倒産しないことこそ自然の理です。 もちろん原則(真理)だけでは人は救えません。 技術も必要ですし、その技術を活用する経営者の努力、勇気も必要です。 勇気は展望から生まれます。展望は技術的道すじを知ることでひらけます。 “倒産を防ぐ”ためのあらゆる技術(ノウハウ)と、 展望と勇気を持って頂くためのすべてを明らかにしたのが今回の 『どんとこい銀行』です。 人間同様どの企業も病気になる危険を避けることはできません。 企業を絶対倒産させないという信念のもと、ぜひご一読賜り、 万一の危機管理に取組んで下さい。
|