金融 | ||
相談 |
積立定期より手形決済が優先 |
Q. |
銀行の定期積金を当座預金より自動振替で積立てています。 先月、支手決済日に、積金が先に引落されたため手形決済資金が 不足し慌てました。 |
今月の相談員 | |
理事 亀井 賢伍
商工中金出身 | |
元第一経理経営相談室長 |
A. |
銀行に、支手決済を優先(積立の組戻し)するよう交渉しましたか。 |
Q. |
一応申し入れはしましたが、聞き入れられませんでしたので、
やりくりして入金し事なきを得ました。 |
A. |
積立金引落しに固執し、手形を不渡にするなどということは
銀行の社会的責任から許されません。 事務的レベルの話ではなく、貴社の命運にかかわる重大事です。 支店の責任ある立場の人と交渉しましょう。 約定書や自動振替依頼書の条項をふりかざしてきても、 臆せず主張すれば応じざるを得ません。 |
Q. |
いままでこの銀行からは道理にかなわぬことをさんざん
押しつけられてきました。割り切れない気持ちです。 |
A. |
今後のことですが、支手決済は待ったなしですから、
資金手当は前日までにすまして下さい。 定期積金相当分が不足するようでしたら、前日銀行に連絡し、 積定の引落しを中止して手形決済をするよう申し入れましょう (相手の氏名を記録しておく)。 資金繰状況によっては、(1)積立の自振中止、(2)積立そのものの中止、 (3)積立金の解約も順次検討しなくてはなりません。 さらに銀行の対応如何によっては、他行取引移行も視野に入れ 取引の見直しを行いましょう。 なお、借入金返済金についても、積立より優先させねばなりません。 |
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