金融 | ||
相談 |
盆資金の融資条件改訂について |
Q. |
DDKの盆資金の借入条件が厳しくなり残念です。 |
今月の相談員 | |
理事 亀井 賢伍
商工中金出身 | |
元第一経理経営相談室長 |
A. |
昨年年末資金の貸出期間を6か月に1本化(従来6か月と1年の選択制)
したのに続き、今回の盆資金から金利引上げと預り金増額をお願いすること
となり心苦しく思っています。 金利引上げ(4.5% → 5.0%) 1.融資金の財源は100%銀行借入(4行)ですから、調達金利に応 じ改訂しております。いまのところ利上げ打診がきているのは1行ですが、 借入の量の確保の方が大事ですので、調達金利(平均)の上昇は受け入れざる を得ないと考えています。 2.貸出金利は、一般に調達金利(仕入コスト)だけでなく、経費率や 貸倒率も加味して決定されるものであることもご理解下さい。 預り金の増額(融資額の5% → 10%) 1.預り金には、貸出金が回収不能 になったときロスを軽減する効果 があります。金融事業全体としてプール計算するのであれば、10%で保全 十分ですが、個別計算(充当)で運用しておりますので、保全措置として 万全でないことはおわかりいただけると思います〔注〕。 2.バックファイナンスを担う銀行は DDKへの貸出審査に当たり、組合の 管理システム・保全措置をみますが、現状10%の預り金は制度維持上必要 と判断しております。 〔注〕例えば全体で150先450,000千円の貸出に対し、預り金合計は45,000 千円です。 仮に、10先30,000千円が貸倒れになったとして、プール計算なら充当可能 な預り金が45,000千円ありますので、100%回収してなお余ります。個別計 算では、貸倒れ先の預り金しか充当できませんので、あくまで10%しか回 収できません。 |
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