政府系と都銀で調達
年末・盆資金のバックファイナンスは、政府系の組織金融機関である商工中金をメインとし、都銀2行を加えた3行から調達しています。直近の借入シェアは、商工中金80%、都銀2行20%となっています。
メインバンクは頼もしい味方
商工中金は、中小企業専門の組織金融機関として、多数転貸資金の融資も半世紀以上手がけており、審査ノウハウを蓄積しております。
組合の事業執行体制、陣容、融資規約、チェックシステム、防衛積立金の有無、事故対応能力等、勘所を押さえた信用判定を行っています。
DDKの体制・システムは、よい評価を得ており、現状では100%依存も可能な状態にあります。
組合金融の実績に乏しい都銀
都銀は組合金融・とりわけ多数転貸融資の実績は乏しく、斯種融資の審査ノウハウは確立されていません。勢い担当者による温度差が大きく、仕組みの説明にエネルギーを消耗しますが最終的には理解してくれます。
けれども、そこに至る過程で、情報不足のまま、ピント外れの結論を出され閉口することがときたまあります。この場合、商工中金にカバーしてもらっています。
鍵は連帯防衛積立金制度
DDKのシステムで鍵となるのが連帯防衛積立金です。
この制度はDDKが開発した相互扶助の精神に基づくリスク負担システムで、一種のグループ共済です。
これによりDDkのリスクテイク能力、ひいては受信能力が格段に向上しました。(詳細は本誌70)
バックファイナンスは安泰
DDKは中小企業団体として、銀行の理不尽な振る舞いに厳しく対処することがあります。
そうしたことから、バックファイナンスに危惧をもたれる向きもあるかと思いますが、心配無用です。
何より堅実・適正・透明な業務運営が基本にあります。さらにメインバンクの正当な評価・信頼があります。